正看護師になったのが、26歳の時です。独身だった当時は仕事に全力で打ち込み、病院が主体の生活を送っていました。
やがて結婚し、家庭に入り出産を経験し、家族という絆の中での生活が中心となりました。そうなると、当然のことながら高齢者との関わりが、独身の時以上に深まっていきました。たとえばそれは、自分の両親や夫の両親。そうした身近な高齢者と接していくことで、老人医療について次第に興味を抱くようになりました。そして子供たちも大きくなり、それほど手がかからなくなってきたころ、訪問看護ステーションの仕事を手伝うようになったのです。
ご入居者やご家族には、きめ細やかな対応を心がけています。たとえ、どんなに小さなことでもご入居者の状況はご家族に報告させていただいています。記録上はパソコンから閲覧することもできますが「今日はこんなことがあったんですよ」とご連絡することで、とても安心していただけます。
この仕事を通して得られたもの。それはやはり、人と人とのつながりだと思います。ご入居者はもちろん、そのご家族、そしてここで働くすべての方々。私にとってかけがえのない財産なのです。
これからも出会えたことの奇跡に感謝しながら、日々過ごしていきたいと思っています。